既報の通り本年度のファイナリストと日本代表が決定した。昨日のアワード・レセプションの中で、セミファイナリストの皆さんの1分間スピーチを聞いていて「あー、この人もファイナリストの値打ちがあるなー」と思わずにはいられないことが何度もあった。十分な審査を尽くしたという自信がありながらも、命を掛けて事業をやっている人たちを審査することの重みに耐えかねた。皆さんの1分間スピーチが終了したときに予定外に壇上に上がり、審査委員長として、「今日、ファイナリストにならなかった人に審査委員会がXの評価を付けたわけではありません。ベンチャーにはその発展段階でいつEOYにチャレンジするかのタイミングの問題があります。今日、ファイナリストに選ばれなかった人はファイナリストの人と比較してタイミングが合わなかっただけです。ですから、来年、再来年にまた挑戦してください。日本代表になるまで何度でも挑戦して頂きたいのです。お願いします」と率直にお願いした。
今年度の審査の過程を振り返ってみると、本プログラムの基本に戻って推薦部会の草の根活動を重視し、セミファイナリストの選定は推薦部会に一任されるところから始めた。ただし、その後の審査に参考となる情報を得るべく、多くの審査委員も推薦部会での語り部たちのプレゼンを傍聴した。その後、選ばれたセミファイナリストたちを、まず全員30分のインタビューをし、審査委員会で議論した後、昨日の選考会で再度5分のプレゼンをお願いし、さらに絞り込んで精度をより上げるために一部の人たちにはもう一度10分のインタビューをさせて頂いた。これで全ての審査委員が全てのセミファイナリストをインタビュー出来るように配慮した。
だから、審査委員としては万全を尽くしたという思いがある。しかし、一方で今回は選に漏れた人たちには「ゴメンね。来年も是非また挑戦してくださいね」という思いを禁じえない。
挑戦者の皆さん、ありがとうございました。選ばれた人たちは大変おめでとうございます。推薦部会、事務局のみなさん、ご苦労様でした。審査委員の皆さま、お疲れ様でした。日本代表の鈴木清幸さん(アドバンスト・メディア)モナコで頑張ってください。
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