ある国の首都で、お土産を買うために大変人気のあるお店に行きました。その時のことです。小さな店内には他にも日本人が二人、全部で4人の日本人が優しそうなご主人の説明を聞きながら楽しく試飲をさせてもらおうかとしていた矢先です。入り口がガラガラと開いて、「日本大使館から来ましたー!、お願いしまーす」と言って(英語で)、若い日本人の男が一人の客を伴って店に入ってきました。我々に応対する主人を「いつも済みません。試飲をお願いします」と言って手招きし、戸惑っている店主に声高に次々と注文を付ける若い大使館員の態度は横柄で、先客の我々4人はまったく眼中にないという態度です。この圧倒的に横柄な態度と声高な注文に店主はすっかり我々を忘れてしまって、「あれを試飲させろ」、「これを試飲させろ」の矢継ぎ早の注文にうろうろ、自分たちの試飲を忘れられてしまった我々4人はただ呆然となってしまいました。若き大使館員は連れてきた客に試飲を勧め、待たされている我々を尻目に得意満面です。 悪代官みたいなヤツですね。大使館の役人は我々国民に優先してサービスを受けることが出来ると信じているような様子でした。 さて、あなたなら、こんなときどうします?
もちろん、黙ってはいないでしょう。ボクも黙っては居ませんでした。 「ちょっと、日本大使館の方とやら。私たちは商品も決めて、試飲をさせて頂こうとしていました。あなた達は後から来たのだから順番を守って下さい」とビシっと言いました。店主にもこちらの言い分を伝えてこちらへのサービスを継続してもらったことは当然です。店主も気になっていた様子で直ぐさま我々のところに来てくれて丁寧な説明を始めてくれました。収まらなかったのが件の大使館員です。しばらくはイスに腰掛けて床を見つめていましたが、しばらくすると、立ち上がってボクのところにやって来て、「どういう意味ですか。もう少し詳しく話を聞かせて下さい」だって。この男は人にこんなことを言われたことがないのでしょうね。上司の教育が出来ていないというか、いや、部下から察するところ上司もきっとこんなモノなのでしょうね。「大使館員だから優先的にサービスを受けるべきだという法はないでしょう? むしろ公僕として、国民に奉仕する立場でしょう。少なくとも順番は守りなさい」と優しく(?)諭して上げました。黙っては居たけど理解できたのかなー???
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